everlasting love~幾星霜の果て

光臨




――今年の夏は残暑が厳しいと、昨日の天気予報で言っていた。


外に出て少し歩いただけでも、じわじわと汗がにじみ出る。

夏休みのあいだ3年生は毎日のように課外授業があり、勉強漬けの日々だった。




「あー、なんか夏休みって気がしねぇよな」




課外授業の合間の昼休み。


ぎらぎらと照りつける太陽を避けるように、屋上の貯水タンクの陰で慶太と一緒に弁当を食べる。

慶太とは3年になってクラスが別れたけれど、昼休みは相変わらず一緒に校舎の屋上で過ごしていた。




「おまえ、どこの大学受けるんだ?」




ペットボトルのお茶を飲んでいる俺に、慶太が現実的なことを訊いてきた。




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