白い翼と…甘い香り
もう、決めた事だから
早めに帰る
自分の部屋へ帰って
用意するからと
和也に告げる。
まだ
朝の6時前だったけど
和也は引き止めなかった。
ギリギリまで
一緒にいたい
その気持ちはあったけど
離れるのが
余計に辛くなるから
自分でそれを
振り切った。
和也は
玄関まで送ってくれて
「ホントにもう
会えねぇの…?」
と、最後に
大事なことを確かめるように
そう問い掛けた。
2年も会わなければ
和也の気持ちも変わるよ…
その方が
いいんだよ?
そう思って
「うん、会わない」
と、答えた。