Happy Birthday
《わざわざ、来てくれてありがとう》
巧みな手話で迎え入れられた。
《その辺に適当に座ってて。
すぐ来ると思うから》
その時、インターホンが鳴った。
《ほら、ね?》
真菜(まな)は「ちょっと待ってて」と口で言うと、玄関に向かった。
ワタシの耳には入ってこないけれど、表情と口の動きと手の動作で、大体は分かる。
そして、次の瞬間に、ワタシは運命の出逢いをしたのだ。
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