天神学園大聖夜祭
「何故だ?」

普段無口な可畏が自ら言葉を発してしまう。

それ程に璃月という存在は不可解だった。

破壊と滅亡の化身だぞ?

触れるものは全て消し飛ばす破壊神だぞ?

ならば人の身でしかない璃月は、自分を恐れて当然ではないのか?

その問いかけに。

「あはははははっ!」

屈託なく。

璃月は実に無邪気に明るく笑って見せた。

「物を壊すだけでいいんなら、私だって破壊神だよお」

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