キミだけをずっと②
その男が俺らに右手を挙げた
「大樹!」
愛美はある男の名前を叫んだ
その男は俺らの前で止まった
「よっ」
やっぱり…
必死に捜してやった相手が、何事もなかったかの様に現れた
「大樹どこ行ってたの?みんな心配…」
愛美が大樹に近付いていく瞬間に、俺の身体が反動で動き始め
俺は大樹の着ているTシャツの襟を力強く掴んだ
「お前、今の状況分かってんのか?…そんな何事も無かった顔しやがって」
「ちょっと…凌、やめなよ!」
愛美は俺と大樹を無理矢理離そうとした
でも女の力じゃ、到底無理だ