~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】

妃の話2





私では、希衣子さんをどうすることも出来なくて。



夜がふけて、人がいなくなってから希衣子さんを家に運びました。






ヒサヒトさんだけが、起きていました。



由宇人さんはもちろんもう眠っていて。






コンコン、とドアを叩けば、ヒサヒトさんは飛ぶように出てきました。




「………誰だ?」








ヒサヒトさんの目が私を捕らえたのは、それが始めてでした。




< 187 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop