~夏の思い出~ 君に、初恋。【完結】

妃の話4




家の中には、すべてのものが残されていました。


そして、死期を悟っていたヒサヒトさんは遺書を遺しました。



由宇人さんへ宛てたものと、最初にヒサヒトさんが死んでいるのを見つけた人に宛てたもの。



由宇人さんが私を見ることが出来たなら、そんなことはしなくても良かったのですが…


そうもいきませんでしたから。



ヒサヒトさんの死から3日後。



仲良くしていたお隣りのおばさんがヒサヒトを発見しました。





手紙には、由宇人さんに連絡すること。



それだけが書かれていました。




< 222 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop