赤眼の鬼
『あれは部活帰りにあのカーブで体験した事なんだけどね』

美樹は自転車通学でした。
部活終わりの夕日が沈みかけ、夜になろうとした時刻、
いつものように自転車を漕いで、そのカーブにさしかかった時でした。

いつもその場を通るのが苦手な美樹でしたが、
その日は一段と嫌な気持ちになったそうです。

『うーん、なんか嫌だなぁ』
そう思った瞬間、
荷台が急に重くなったそうです。

『えっ何?』
と後ろを振り向くと

『キャー』


お爺さんが乗っていたそうです。
『怖い、怖い』
と美樹は前方だけを見て、一心不乱に自転車を漕いだそうです。

『ハァハァ』
カーブを曲がり切る手前で、荷台はフッと軽くなりました。

安心した美樹は

『良かった』
とホッとしました。

そして…
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