わたしの好きな人は先生です


「え…?」


な、何でよ!?


あっ、もしかして、先生の元カノがばらした?



「とにかく、私と一緒に、教室まで行こう」



「あ、ありがとう。久美…」



動転する気を抑えながら、久美に隠れる様に歩く。



何なのよ、一体。



歩くたびに感じる、たくさんの生徒たちの視線。



噂話しに、やっかみ。


「ふざけんな」


「バーカ」



そんな言葉さえ、聞こえてくる。



と、その時だった。



私は、校内アナウンスで、校長室に呼ばれてしまった。




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