スイーツなカレシ

ケーキアラカルト


以上の出来事を掻い摘んで胡桃に説明した。










「―――と言うワケで。多分、オマエが思ってる以上に、俺はオマエを想ってる、と思う・・・ぞ?」







無言の胡桃に不安になりつつ、チラッと視線を向けると、胡桃は涙を堪えてプルプルしていた。






ぅ・・・・泣く!?




「・・・えへっ。・・・・そんな想われてたなんて知らなくて、・・・う、嬉しくて」


照れたような泣き笑いに、身体からごっそり力が抜けた。



・・・焦った。

マジで引かれたかと思った。










胡桃が照れ隠しみたいにケーキをチマチマ切って、口に放り込む。




「でも・・・やっぱりダーリンって想像通りのヒトだった♪」



「二十代半ばのおフランス人、デスカ。」




俺、結構根に持つタイプかね。






「あ、あれは当てずっぽうで・・・」と胡桃が慌てて、ぷーっとほっぺたを膨らませた。
< 200 / 229 >

この作品をシェア

pagetop