彼×私×彼女の事情
サキの新しいスタートを祝った。


そして帰るためタクシーを拾うため大通りまで歩く途中サキが話始めた。


「昨日、美樹の家で私寝ちゃったでしょ。起きたあと帰る準備してたの。そしたらお義母さんが出てきて少し話したの」

サキはお義母さんとの会話を回想するように私に話してくれた。

「サキさん、ごめんなさい。私寝ちゃったみたいで。後片づけしてくれたのねぇ」


「いえ、私も寝てしまって。全て美樹がやってくれたんです」


「あら、意外にできるのね。今回は誉めてあげないと」


「美樹は一途で頑張りやさんなんです。ちょっと空回りが多くて人の見ていないと頃でも全力で要領が悪いって思われたかもしれませんが、美樹はそういう優しい子なんです。だから美樹のいい所をもっと見てあげてください」


「そうね。それよりサキの方が先じゃない?」


「えっ、私ですか?」


「もっと自分を信じなさい。今越えないといけない壁を無理矢理越えて後悔してもそれは今の結果論よ。結果なんて色んな生活のなかで良かったことも悪かったことも変わっていくもの。そうするとただの通過点。あなたの人生が終るときに本当の結果になるの。だから正しいと思うならやりなさい。あなたは間違った道を選ぶような子にご両親は育ててないし、それ以上にサキさんを信じてるはず」

ってお義母さんにいわれたとサキが話してくれた。

すごなぁ。
お義母さん。
サキとはじめてあったはずなのに何気ない会話や表情だけで相手のこと解っちゃうんだ。


「お義母さんって宇宙人なんじゃない?」


サキの一言に私は爆笑した。


「お腹痛い。あぁ~面白い。いやぁ~よくあるんだよね心を完全に読まれて先手打たれること。宇宙人なら納得だわぁ。勝てない勝てない」


「あとね、家を出るときに美樹のこと宜しくお願いしますって言おうしたら先に美樹さんのことは任せてって言われちゃった。色々美樹にしてくるけどなんだかんだ言って美樹のこと認めてくれてるんだよ」


驚きだった。
私にはそんな所を見せたことない。
見せるはずがないか。


私もお義母さんに対する見方がひとつしかなかった。っというより私を理解して欲しいって自分ばっかり押し付けていた。もっといろんなお義母さんを見つけないといけない。


サキとお義母さんの意外な真実知った。

そして昨日お義母さんと過ごしてあまりよい日でないと思っていたが今は居てくれたことに感謝をしている。

あの時お義母さんが居なかったらサキは考え直していたかもしれない。私は過ちを犯すようなアドバイスをしてかもしれない。


お義母さんの言ったとうり1日で昨日はよい日になった。





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