彼×私×彼女の事情
満開の笑顔で駆け寄ってきた少女はいつも薬局を利用してくれている樹里ちゃんだった。


「こんにちはぁ」


「樹里ちゃん、こんにちはぁ」


いつもニコニコしいて樹里ちゃんはかわいいなぁ。


「薬局のお姉さん何してたの？」


「今度、あそこに薬局ができるの。それがどんな感じかなぁ？って思って見に来たの。樹里は？」


「樹里はねぇ、新しいおうち見てきたの」


「新しい……？」


樹里ちゃんの後ろから女性の声


「スミマセン。お仕事中に」


しゃがんで樹里ちゃんと目線を合わせていた私は声に合わせて立ち上がった。


「こんにちは……」


目の前には樹里ちゃんのお母さんとその横には健治がいた……。

別れてからはじめてあった。

なんでいるの？

どうしよう……
どんな態度をとっていいか解らない……

動揺していると健治が軽く会釈をしたので私も合わせた。
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