迷い子

長い長い一日が終わり、ぞろぞろとみんな帰って行く。


もちろん私も帰る。


一人暮らしの寂しい部屋へ。


両親は仕事で海外。


娘がこんな目にあっているのに、仕事だなんて。


でも、忙しい仕事なのは知っている。


だから我慢してしまうんだ。


そして、こんな毎日が続くのかと思うと、私の気持ちは海の奥底まで落ちて行くようだった。
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