Love Difference 〜the long ago and the now〜

太一の文学(暴力)的苦悩

太一は思っていた。


　　　　★★


何だあの男等。薫に50万払わせる？あの可愛い顔に傷を付ける？犯す？？黙って聞いてりゃ、薫に酷ぇ事を…。ふざけんな！！アイツの純を壊す奴は絶対に許さねぇっ！！

｢何だてめぇ？勝手にしゃしゃり出て…。『人の話は聞きなさい』って幼稚園で教わらなかったのか？｣

｢幼稚園で？勿論教わったさ。けどな、俺と薫は教わる前からの知り合いだ。今知ったばっかの奴に、そうごちゃごちゃ言われたかねぇっ！｣

しかもコイツ等、ぜって〜に、薫が幼稚園に入園しと三日目から苛められてたの知らねぇぞ。その苛め止めさせて、薫を庇ったのは俺なのに。リーダー格が言う。

｢確かに知り合ったばっかだ。俺もてめぇみてぇな、生意気小僧と知り合いになりたくないしな。｣

｢え〜、薫ちゃんとは知り合えて良かったよ。俺はだから……。｣

｢うるせぇ黙れエロ親父！｣

俺とリーダー格がハモった。お互いに顔をしかめたが。