毒舌吸血鬼と妄想少女

 次の日からだ。

 イブが出かけるたび、

 この胸を襲うどうしようもない感情。

 「…行くな。」

 腕を掴んで言えば、後悔が押し寄せる。

 「え?トイレ駄目なの?清掃中?」

 「否、行け。さっさと汚物を出して来い。」

 それでもまだ、胸のとっかかりがとれない。

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