極上シークレット

予約してあった席に着き、映画が始まるのを待ち、室内の明かりが落ちて、いよいよ始まるというトコロでアタシはバックを持って腰を上げた。




「ゴメン、トイレ行ってくる。」


「間の悪いヤツ・・・」


「ウルサイ。」





歩きだして直ぐ、アタシは足を止めた。




「イブキ・・・・」


「あ?」






暗がりで見えたイブキの顔を見詰め、緩く首を振った。



「何でもない。」







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