『若恋』榊の恋【完】



「…ん、」


ひかるちゃんを閉じ込めて離さない。

くちびるを重ねるごとに息は甘く乱れていく。



柔らかい胸に顔を埋めると一瞬だけ小さく声を上げた。


「…は、恥ずかしい」

「きれいですよ。とても」

「わたし、あまりスタイル良くないから」

「これ以上きれいになったら心配でひとりで歩かせられません」



胸に口づけながら帯を解くと、すんなりとほどけて体全体が白く浮かび出た。



乱れた浴衣。

乱れた吐息。

すがり付くようなひかるちゃんの眼差し。



ひかるちゃんにくちびるを重ねながらはじめてのひかるちゃんのものに触れた。

ピクッ。

「あっ、」



指で触れると湿っている。

触れているうちにひかるちゃんの体が跳ねた。


経験のない体の奥がキュッと締まった。

指にまとわりつく。






「ひかる」









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