あなたはケイサツカン様☆
びくっと肩が上がったのはいきなりだったのと
それからもしかして龍平さんじゃないかって思ったのと。
でも二つ目の予想は大きく外れた。
あたしってまだまだ龍平さんの事分かってないな
ため息をつきながら声の方向に視線を向けると。
「あれ..確か..」
「何?この前会ったばっかなのにもう名前忘れたわけ?」
光に当たって髪の色が綺麗な茶色をしている。
整い過ぎた美形な顔立ち。
高い身長。
この人は..
「タイチ君」
名前を呼ぶと
少しだけ悪戯っぽい笑顔を見せた。