あなたはケイサツカン様☆
「送るよ」
最後まで言われた言葉を断って、あたしは一人とぼとぼ家に向かって歩き出す。
一緒にいたら
多分涙が止まらなくて大変だったと思う。
だから必死に断って今一人でいる。
分かってたつもりだった。
龍平さんが抱えてるものは
あたしなんかに手に負えるものじゃないって。
でもそれでも
「傍に..いたいよぉ」
いて欲しい..よ
呟いたその時
「お前、何してんの?」
聞き覚えのある声に足がぴたりと止まる。
ゆっくり顔を上げると、その先にいたのは
「タイチ..くん」