あなたはケイサツカン様☆


「悪かったな」


放課後、あたしはタイチ君を学校の近くのファーストフード店に呼び出した。


“悪かったな”の理由はなんとなくわかる。


でもそれについて怒れないのはタイチ君の表情のせいだ。


「具合悪そうだよ」


「まぁ、色々あるしな」


そっか。

そう呟くように答えて注文したアイスティーを一口飲んだ。



店内は学校帰りの学生で溢れている。


友達同士、いちゃついているカップル。


そんな中でもタイチ君の存在は一際目立っていた。


周りの女の子達の視線が痛い..


具合悪そうな顔をしててもモテるんだ、


なんて能天気な事を考えていると


「で、話って?」


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