あなたはケイサツカン様☆
「今日は話があって此処に来たんだ」
家の鍵を開けて先に中に入ったあたしに
玄関のドアを開けたまま龍平さんは話を始めた。
何、と平気なフリをするのが精いっぱいで。
今顔を見たら泣きそうになるから敢えて振り返らず答えた。
「今日で此処に来るのを最後にしようと思うんだ」
突然の言葉に振り返る。
「どう..して」
「俺の傍にもういない方が優芽さんの為なんじゃいかって思ったんだ」
「意味が..分かんない」
「分からなくてもいい。君のお父さんにはもう説明してある。今まで
本当にありがとう」
ちょっと待ってよ、それって
「数カ月間だったけど、優芽さんの傍にいられて幸せだった」