デビルハント

休み時間。


真子は、静かな校庭の隅でゆっくりしていた。




彼女はこんなことを思っていた。


本当に自分はどうしてしまったんだろう。


まともに友人を助けられないなんてなんて情けないのだろう、と。


目から涙が溢れてきた。


真子は頑張ってこらえる。


しかし、我慢できずに結局泣いてしまった。










「あれ、吉川どうしたんだ?」


誰かが近づいてきた。


なんと、そこにいたのは金子だった。


しまった。


泣き顔を見られてしまった。


こんなボロボロな顔、他人に見られたくない。



「まさか冴橋のことが心配か?
 

正直俺も テスト結果見たとき驚いちゃったよ。


吉川の順位に」




普通、1位になったら喜ぶはずなのに、金子もは真子を心配してくれていた。


彼にも優しい面があったことを知る。



そうだせっかくだから彼に話そう。




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