蝉時雨




「あら?でもこの時間まで
家にいるってことは、
今日は京ちゃんとこ行かないの?」


掃除機のコンセントを挿しながら、
さっきから私がずっと想い悩んでる問題を
ママはさらっと口にした。









「~~~~行くよ!!
行くけどぉ‥‥‥‥」



涼ちゃんに会いたい気持ちは山々。
だけどまだ、気まずさは残っている。




まあ
涼ちゃんのことは
私自身の気の持ち様だから
まだなんとかなるとして‥‥


問題は京介だ。






京介とのことをどうしたらいいか
昨日から考え続けているけど
はっきりとした答えはでないまま、今に至る。




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