蝉時雨
「‥‥‥京介」
「ん」
「ごめんね」
「‥‥‥何が?」
少し間をおいて、
真剣な顔で京介が私を見る。
「‥‥この間の‥‥公園の」
恥ずかしくて、遠回しに言った私の言葉に
「ああ」と小さく笑って、視線を庭先に移す。
「謝るの俺の方だから。
一昨日はやりすぎた。ごめん」
「違っ‥!あれは私が!
‥‥‥あんなこと、
お願いしたから‥」
京介の気持ちを知らなかったとはいえ
自分勝手に利用したのは私。
京介のことを傷つけた。
「‥‥‥ほんとにごめんなさい」
そう弱々しく言うと京介は苦笑した。