つないだ手。
「…やだよ」

目が潤んでくる私に

「泣くな。」

と言った。


嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ…


私は今日が最後って

なんとなく思ってたけど。

覚悟だってしてたつもり
だったんだけど…


本当に言われると

目の前が真っ暗になった。




「最後…なんだね」

「いや…ま」

「もういい!!!!!!!」



私は叫んでヒロくんの
部屋を出た。

階段を走って降りて

外に出て

そのまま走って走って……



崩れ落ちた
< 115 / 256 >

この作品をシェア

pagetop