つないだ手。

救い

誰も居なくなった部屋。

血だらけで
痣だらけの私。


どうしよう…




私はタオルで血を抑えて
しゃがみこんでいた。



側に居てくれるって
言ったのに…

どうして居なくなるの…?



本当に私は狂っていた。

暴力を愛だと勘違いし、
店長に依存していた。


殴られれば殴られる程
愛されてると実感できた。


でも今回だけは違う。

店長が私から離れるために
灰皿を投げた……



店長は…私がいらないんだ…


ううん。

もしかしたらはじめから

愛なんてなかったの
かもしれない。


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