モノクロ
見るな、と言って透夜は私の頭を自分の胸に押し付け、視界を遮断する。
でも、そんな事気にしていられないくらい、正気じゃいられなくて。
「私」が、じわじわと侵食され、無くなってしまう。
今は、こういう状況なんだ。
ただ死ぬより、こわい。どうなってしまうのか、わからないからこそ。
「………っ」
(考えちゃダメ。わかってるよ……。でも、でも。)
ただ、怖いんだ。
あの子が。自分が。裏界が。
自分がどうにかなってしまうようで。