【更新停止中】家政夫くんの攻略法
二階にある自分の部屋で、まともな部屋着に着替える。
そろりと一階のリビングに戻るも、坂口 右京は依然として存在した。
やっぱりいたーっ。見間違えでもなんでもない。
悔しくもイケメンな坂口 右京がいた。
「...何してるんですか?」
緊張してつい敬語になる。
彼がいるキッチンからは、いい匂いが漂っている。
「見てわかんねえのか。メシ作ってんだよ」
む。それくらいわかるもん。
フライパンで何かを炒めているようなので、ちらっと覗く。
「すぐできるから待ってろ」
声で制され、彼は顎で食卓を指す。
ずいぶん勝手すぎない?
家政婦だかなんだか...。いや、家政夫?
男の人だから”夫”だよね?
頭の中で漢字を変換する。