【更新停止中】家政夫くんの攻略法

家政夫くんとサヨナラ


side右京



「———ちょっとお兄ちゃん!

セール始まるんやから、邪魔邪魔!」



スーパーの入り口で突っ立っていると、後ろから強引に押される。


「あ。すいません」


軽くよけると、おばさんはまっすぐにスーパーへと入っていった。



あーあ。


なんで俺、スーパーなんかにいんだろ。



契約終了の書類を手に、小春の家に行くときはいつも通っていたスーパーで立ち尽くす。


今の時代、ネットやらファックスでなんとでもなる。

しかし母さんはそれを許さなかった。


半人前の俺を2週間も利用していただいたんだから、最後まで誠意を見せてこいだと。



...会いたくねーのに。



どんな顔して会うか迷っていると、無意識にスーパーに寄ってた。


もうあいつにメシ作ることもないのに。


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