【更新停止中】家政夫くんの攻略法



「ああ、あれな」


菜箸でかき混ぜる音を立てながら、わたしの質問に答える。



「玄関に鍵がかかってなくて小さな物音がした。

最悪襲われてる可能性もあると思って、声で威嚇したんだ」


「ほぇー。なるほど」


「おかげでひどいもん見せられたけど」


「どういう意味よそれ!」



彼の言葉に憤慨するも、キッチンから現れたので口をつぐむ。



トン、と目の前にお皿が置かれる。



オレンジ色のお米や、鶏肉、マッシュルーム。


ちっちゃなグリンピースも見受けられる。


あったかいケチャップの匂いが漂う。



そんなケチャップライスの上には、柔らかい黄色の卵。


ふよふよとしていて、綺麗な楕円形に成形されている。


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