【更新停止中】家政夫くんの攻略法



そんなわたしの言葉を彼は鼻で笑う。



「好きでもない相手からの告白ほど、嫌なものはないだろ。

まあ、されたことねーから、わかんないんだろうけど」


「なっ...」


坂口くんの言葉を聞いて、わたしはスプーンをお皿に置く。



「告白って...すごく勇気がいるんだよ!

相手はわたしのことどう思ってるのかなって。

迷惑じゃないかなって」



「たとえそうだとしても。

おまえのさっきの言い方は、カワイイとか顔のことだけだろ。

みんなが好きになる女を、俺が好きになるとは限らない」



どちらも負けじと、お互いに睨む。



「...わかった。

じゃあ勇気の点で言っても、手紙を受け取るぐらいは良かったんじゃないの?」



わたしがずっと思ってたこと。

わたしだって今まで告白したことあるよ。



...うまくはいかなかったけど。



自分の気持ちを聞いてもらえるだけで、報われるものだと思うから。


< 24 / 257 >

この作品をシェア

pagetop