【更新停止中】家政夫くんの攻略法
そんなわたしの言葉を彼は鼻で笑う。
「好きでもない相手からの告白ほど、嫌なものはないだろ。
まあ、されたことねーから、わかんないんだろうけど」
「なっ...」
坂口くんの言葉を聞いて、わたしはスプーンをお皿に置く。
「告白って...すごく勇気がいるんだよ!
相手はわたしのことどう思ってるのかなって。
迷惑じゃないかなって」
「たとえそうだとしても。
おまえのさっきの言い方は、カワイイとか顔のことだけだろ。
みんなが好きになる女を、俺が好きになるとは限らない」
どちらも負けじと、お互いに睨む。
「...わかった。
じゃあ勇気の点で言っても、手紙を受け取るぐらいは良かったんじゃないの?」
わたしがずっと思ってたこと。
わたしだって今まで告白したことあるよ。
...うまくはいかなかったけど。
自分の気持ちを聞いてもらえるだけで、報われるものだと思うから。