【更新停止中】家政夫くんの攻略法



坂口くんは本来A組だけど、体育の授業はA、B組合同で行われるので一緒なのです。


バンッと赤と白、緑の鮮やかなバレーボールが床に叩きつけられる。



「イェーイっ、サービスエースぅ〜っ」



女子の黄色い声援が響く中、坂口くんのチームメイトが彼の肩を叩く。


しかし瞬時に鋭い目で睨まれる。



「な、なんだよ、いいだろーっ」



怯えながらも彼は唇を尖らせる。


坂口くんって運動神経いいんだ。


今やってる試合も、得点板は彼のチームの優勢を示している。



料理や掃除まで出来て、さらに運動もできるとか超人じゃないか。



じっと見つめていると、バチッと視線が合う。


っ!!



とっさに目をそらす。



あああっ、なんでそらしちゃったんだろう!


自分の行動に自問する。


また坂口くんに怒られるーっ。


それでも授業時間は決まっており、試合終了のホイッスルが鳴る。


それぞれが片付けを始める。


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