【更新停止中】家政夫くんの攻略法



二人の男子がペコペコと頭を下げるも、牧村くんの顔は怒ったまま。



「謝るのは俺にじゃなくて、中村さんにだろ?」



「「え?」」



「ほ?」



二人の男子の困惑した表情に、わたしの声が重なる。



三人で牧村くんを見上げる。



「俺が止めなかったら、確実に中村さんに当たってたから」



床に転がるボールを拾い上げ、乱暴に投げ返すと腕組みをして二人を見下ろす。



「え、まじ?!」



牧村くんの凄みに負けて、彼らは硬くなった笑顔を浮かべる。


そして体ごとわたしに姿勢を向ける。



「まじごめん!」


「ほんと、悪気はなくって」



頭を深々と下げ、何度も謝罪を口にする。


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