月下の踊り子
青白く光る閃光。
電流はすぐさま舞歌の頭上に届いた。
数秒で電撃は2000ボルトまで上る。
ガクガクと揺れる舞歌の身体。
見るに耐えない。しかし目を背ける事は出来なかった。
ほんの数十秒流され続けた電撃。
それで舞歌の人生という長い長い舞台の幕が閉じた。
内部から巻き起こる喪失感。
張り詰めていたものが一気に弾け、涙が溢れ出てきた。
堪えようにも抗えない。
否、これは今まで必死に生きてきた舞歌の為の涙だ。何故、堪える必要がある。