月下の踊り子



しかし未来に希望を持てなくても“今”の幸せは感じる事が出来る。今夜みたいな―――。


また彼と逢える。


嬉しい。その約束は未来に希望を持たせてくれる。


その希望は私を満たしてくれる。それはどんな物よりも変え難かった。


段々と世界は眠りにおちてゆく。


ついついにやけてしまう顔を堪えながら誰にでもなく呟いた。


おやすみなさい――、と。





☆間奏了☆





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