『仰せのままに、お嬢様』《完》

2 あなたを探して

     ☆☆☆☆☆



「どうしましょう。警察に
届けた方がいいのかしら……」


ママが頬に手を当て、
強張った顔で言う。


「どうかな。外出してから
まだ7,8時間だろう。
大の大人がその程度の時間
帰ってこないだけではな。

せいぜい、明日になったら
捜索願いを受けてくれる
のが関の山だな」


と、さっきやっと仕事から
帰ってきたばかりのパパが言う。


夕食前に楓が帰って来ない
時点でおかしいと思い、
携帯に電話した。

でも、電源が切れてて
繋がらなかった。


朝子さんに聞くと、今日の
外出は朝子さんの依頼じゃ
なく自分の用事で、どこに
出かけたかも知らないらしい。


_
< 277 / 364 >

この作品をシェア

pagetop