『仰せのままに、お嬢様』《完》
(何が集中よ!
もう、ホントに最悪だよ~っ)


夕食後にやっと解放された
けど、疲労困憊のあたしは
お風呂に入ると即効ベッドに
沈み込んでしまった。



そして翌朝、月曜日――…。



「おはようございます、
リリカ様」


朝食を終えて部屋で髪を
セットしてたら、今日も
ピシッと燕尾服を着こなした
楓さんが現れた。


昨日言ってたとおり、
楓さんは朝の給仕はしない。

身支度の手伝い等は致します
って言われたけど、それは
こっちから固く断った。


というわけで、どうやら
あたしと楓さんの一日は、
こうやって部屋に迎えに
来てくれて始まるみたい。


「……おはようございます」


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