狼様の愛のカタチ理論
最初は痛々しかった傷も今は跡もなくきれいになっていた
本当に神様ってすごい回復力なんだってびっくりするくらい
この一週間、私は寝る時以外は右汰の部屋で右汰と左汰と過ごしていたから右汰の回復力を目に見えていたから尚更
「あー、なんかずっと中だったからダルいな。街にでも行くか?」
背伸びをしながら言う右汰に私は手でバツ印をつくる
「何を言ってるの!治ったばかりなんだからダメ」
もし、またあいつらが襲って来て怪我なんてしたら嫌だ
「あ?いいだろ?外の空気吸わせろ」
「吸いたいなら、窓を開けて」
「んなの、吸った気になるか!」
言い合う私達に左汰は笑いながら、ほどいた包帯を片付けていく
「右汰、沙優様の言う通りだ。しばらく安静にしてろ」
「は?なんでだよ!…たっく」
チッと舌打ちをすると、明らかに不機嫌な顔で椅子に座る右汰
当たり前だよ、まったく、子供じゃないんだからっ
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