狼様の愛のカタチ理論




人間って、こんなにも何も食べないで生きてられるなんて不思議なくらい


私には食用がない。左汰はそれが一番心配みたいだけど、本当に食べたくないから



「…」


私のそんな言葉に左汰は目を細め、右汰はそれを黙ったまま見守っていた―…


















――――



「では、一応…お粥ですが置いておきますので、一口でもいいので食べて下さいね?」


「…だから…いらない…ってば」



そして、時間がたち再び夜が来た。


外の天気はまだ雨で本当に一回も降りやむ時間がないくらい、止めどなく降り続けていて


そんな中、私は左汰と向かいあっていた



「…沙優沙、私もあまり強制はしたくないです。ですが、少しでも元気なうちに食べなければ…取り返しがつかなくなります」


少し怒ったような口調で言うと、私に強引にお粥が乗せられたお盆をつきだしてくる



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