狼様の愛のカタチ理論




大好きな葡萄の味が感じないくらい、私の頭は扇李でいっぱいなんだ…



「ほら、もう一つ食え」

「…ん」


再び口に入れられて、黙ったまま食べる私をみて扇李はクスッと笑う


「ほら、汁が垂れてるだろう…子供じゃないんだ。上手く食えないのか」


空いていたもう片方の手で扇李が私の口元に触れてそっと拭いてくれて…


「…………っ」


その何気ない行動に私は改めて感じた

私、やっぱり…扇李が好き…私に冷たくするのに

こーゆう風に優しいから…扇李を嫌いになれない…っ


なんで、私が嫌いなのに…信じてないくせに…こーやって、優しくするの?


この優しさに、私はいつも彼を信じてしまう

だから、余計に傷付いて…苦しくて、辛い思いばかりだ



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