放課後は、秘密の時間…
第十四章 約束
次の日のお昼休み。
美術室の戸を開けるあたしの手は、少しだけ緊張していた。
まるで、初恋みたいな気分。
市川君は、もう来てるのかな?
ドキドキしながら室内に入ると、
「あ、やっぱり先生だ」
あたしを見て、先に来ていた市川君がふわっと笑った。
「やっぱり?」
「足音で、先生かなーって思ってたんだ」
胸がキュンとしちゃう。
ねぇ、どうして嬉しいことばっかり言うの?
「市川君、これ……」
差し出したのは、お弁当。
昨日、作ってくるって市川君と約束したんだ。
「ありがと。俺、これが楽しみで、今日学校来たし」
「こんなのでいいなら、いつでも作ってあげるよ?」
「マジで?」
嬉しそうに目を輝かせながら、市川君はお弁当箱のふたを開けた。
「すっげー……なんか食うのもったいねぇや」
感心したように、呟いた声。
美術室の戸を開けるあたしの手は、少しだけ緊張していた。
まるで、初恋みたいな気分。
市川君は、もう来てるのかな?
ドキドキしながら室内に入ると、
「あ、やっぱり先生だ」
あたしを見て、先に来ていた市川君がふわっと笑った。
「やっぱり?」
「足音で、先生かなーって思ってたんだ」
胸がキュンとしちゃう。
ねぇ、どうして嬉しいことばっかり言うの?
「市川君、これ……」
差し出したのは、お弁当。
昨日、作ってくるって市川君と約束したんだ。
「ありがと。俺、これが楽しみで、今日学校来たし」
「こんなのでいいなら、いつでも作ってあげるよ?」
「マジで?」
嬉しそうに目を輝かせながら、市川君はお弁当箱のふたを開けた。
「すっげー……なんか食うのもったいねぇや」
感心したように、呟いた声。