放課後は、秘密の時間…
いやいや。

だから、気にしちゃダメだったら!


大也の言う通り、早く食べてお店を出ちゃえば、こんな不安なんか消えていくよね?


目の前にあるサラダのお皿に手を伸ばして、あたしはフォークを右手に食べ始めた。


キャベツをもくもく口に運んでいると、


「あかり、カワイすぎ!」


大也が、またブハッと噴き出した。


へ……何で笑うのぉ?

あたし、普通に食べてただけよね?


「考えてること、全部顔に出てる!」


だからって、そんな笑わなくってもいいじゃん!

あたしが単純でわかりやすい性格してることなんか、付き合ってもう十分知ってるくせに……


「どうしても生徒が気になるのはわかるけどさ、もう少し落ち着いて食えって」

「十分落ち着いてるよ?」

「じゃあ、これは何?」


あたしの口の端にそっと触れて、


「千切りキャベツ、ついてる」


大也は笑いをこらえながら、指先でキャベツの切れ端をとった。


ありえないっ、あたし!

恥ずかしすぎる……


体中の血が、一気に上ってるんじゃないかってくらい、顔が熱い。

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