雪花狂乱〜不良少女は秘密をもつ〜



学校と家の間くらいにある公園。



この街に不似合いな黒いベンツと、約1ヶ月ぶりにみるその顔。




「神楽 凪…さん…」



なんで、ここに……。



「ちょっと、カフェでお茶でもいかがかな?」

「………遠慮します」



なんで、この人がきたのよ…。



そりゃ真正面からこいとこなんとか言ったけど、べつにこの人が来なくてもいいんじゃない!?




若頭なんだから、忙しいでしょ!?




「遠慮なんてせずに、ささっ」

「ちょっ…」



強引に押し込まれたベンツの中。




「車、出して」



ちょっとおおおおお!!!!!




運転手さんに行き先を告げ、車を発進させる。



最悪…。



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