それでも愛してる・・・
第3夜 流星群
☆やっと…… From佐奈
「っあー…!俺カッコ悪ぃよなぁ、佐奈の前で泣いちまったし?」
歩きながら誠也は苦笑しながらあたしを見た。
勿論、手は繋いだまま。
「そんなことないよ?カッコイイ所あったし」
「お世辞だな?」
「本当だって。過去を踏み台にした所とかさ」
「ははっ、サンキュ」
誠也は笑うと少し気まずそうにした。
「………あのさ、佐奈」
「ん?」
誠也がピタリと立ち止まる。
顔がちょうど見えない。
あたしは動いても見れない位置にいる。
「?誠也ー?」
「一つ、いいか?」
「え?うん、いいよ?」
すると誠也はいきなり振り向いた。
顔が少し赤い。
あたしの目線と絡み合う。
ドキンドキンドキン…
「俺……」
ドキンドキン…
握った手に力が入る。
「佐奈が好きだ。付き合ってほしい」
「!!!」
あたしはビックリした。
そして嬉しくて嬉しくて泣き出した。
「うん、うん…!」
「あぁ…って佐奈!?泣くなよ〜」
「うぅ〜だってぇ〜嬉しいから〜」
誠也が笑いながらあたしの頭を撫でる。
「俺も。かなり幸せ」
「あのね、誠也…」
「分かってるよ、愛美だろ?」
誠也は真面目な顔をした。
あたしは黙って頷く。
「大丈夫、しっかり話す」
「うん………愛美、泣いちゃうよね…」
「あぁ…」
辺りはしんと静まり返り、あたしと誠也の息使いだけ響く。
月があたし達を照らし始める。
あたしは誠也の服を空いている片手で軽く握った。
何だか切なくて、泣いてしまいそう。