キミノカケラ

アリサの笑み








見間違いなんかじゃない。




確かに、一昨日見たあずみがパイプ椅子に座ってる。



隣には彼氏らしき人も。


なんで?




「結城ちゃんっ」



すると肩になにかか乗っかる。


「奈々」



そのなにか、は奈々の両手だった。



「どーしたの?誰か知ってる人でもいた?」


私はちらっとあずみを見る。


あずみは微笑みながら劇を見ていた。



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