甘辛恋愛物語

私たちは時間があったから
サッカー部でイケメン探しを
することにした。


「あの人かっこいー!」


や、絶対、土下座の男の
方がかっこいー!


「あの人もかっこいー!」


ないない、絶対、土下座の男!



結局私には土下座の男以上に
かっこいい人は見つから
なかった。



『帰り、道場の前通ってから帰ろ!』



「はいはい(笑)」



道場の前を通ると
土下座の男が外で友達と
話していた。


私たちに気づいたのか
こっちを見て口を開いた。

「まだ帰ってなかったん?

はよ帰りやあ!

あと、部活もう何にするか
決めたん??」



『私は…弓道部に入ります!』
「私も!」
由華も言った。


「そうかあ!絶対家で
飯食ってる方が楽しいと
思うで?(笑)」


『「まぢですか?(笑)ははは」』


「笑ってるけどな、ほんま
やからな!」



『いいんです。弓道部に
決めましたから!」
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