たった一人の親友へ〜another story〜
大好き
いつの間にか時計は朝の四時を指していた


二人で日の出を見ながら


ただただ黙って


その美しさに見とれた


「さっ。帰ろっか」


「うん」




タイミングとか


時間とか


今となっちゃ


何もかも分かるのに


もしあの時こうしてたら


もしあの時もう少し海にいたらなんて


考えるとキリがなくて



これが運命だと人が言うのならば


俺は運命なんて信じたくなかった




なぁさな


俺たちはどこで道を間違ったんだろう


こんなに辛い思いをするのなら


君に出会わない方がましだったなんて


考えてしまうのは


やっぱり俺の


悪いくせかな
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