−流星−
「恵子と別れるつもりなんよ」

「え?!赤ちゃんは?」

「下ろす事になった。恵子もそうしたいって。」

何て言葉を返したらイイか分からなかった。


「愛…蹴りがつくまで待っててくれんか?今の俺にはお前が大事やし、必要なんよ!」

さらに何を言ってイイのか分からなくなった。

けれど、冷静な自分もいた。

"本当に恵子さんは産みたくなかったのだろうか?"
"私もいつか浮気されて捨てられるかもしれない"

マサを疑った。

信じたいのに、傍にいたいのに、出した答えは

「もう、遅いよ。前みたいには戻れないよ。」

素直になるにはお互い時間が経ちすぎていた。

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