暴れる帝姫
ついに再会!
3年生はもうすぐ引退ということもあり、どの部も活気に満ちていた


そんな中あの女達(またの名パンダども)が

むらがっていた

「なに、あれ」

「ああ、いつもどおりの光景さ。なんてったってテニス部は学園1の権力者だしね」


納得できるわね

その時長太郎に気がついたのかこっちに全員視線が向けられた

勘弁してよ

そう願っても遅かった

「なにあの子 宍戸君の次は鳳君をねらってるの?」

「最低 消えろブス」

などなど暴言がいくつもはかれる

はあ これだから馬鹿な女は

「紫苑 大丈夫か!こっちにおりてこいよ。おまえなら大歓迎だぜ☆」


こんな空気をかき消すほどの笑顔で

やってくれるじゃない

「今いくわ」

女の視線を感じつつ長太郎とおりて行った

「おう、長太郎送ってきてくれたのか」

「なにをゆってるんですか 宍戸さん」

ずいぶん仲がいいのね ダブルスでも組んでいるのかしら


「亮の思惑だったのかしら」

そしたら人懐っこい笑顔をかえしてきた

そんなの向けてきたら、だいたいの女は惚れちゃうわね

「おい宍戸。おまえの知り合いか」



この声聞いたことある

いきおいよく振り返った 

そこには、3歳のときから随分カッコよくなった

跡部 景吾のすがたがあった

やっとみつけた 

「おい おまえきいているのか」

どうやら少しフリーズしていたみたいだ

「なにか、跡部 景吾」

「ふっ、この俺様に強気でくるとはな」

「ねえあなた 私のこと憶えてる?」

「しらねぇな」

やっぱり憶えてないのね

「そうそれならテニスしない?跡部 景吾」

その瞬間空気が凍りついた気がした






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