“愛してる”と伝えたくて【完】

「ねぇ、悠心、パンいくらだった?」

「いらねェ」

「でも、「いらない」

「分かった。ありがとね」

「あぁ」

キーンコーン

キーンコーン

「ヤバっ、チャイム鳴ってるし!早く教室いかないと…皆も!」

私は立って、皆を立たせようとしたが、悠心の羨ましすぎるくらいの長い足に引っ掛かってズズーッと転けてしまった…

はい、沈黙ー。

皆さ、レディを助けようとか思わないの?!

酷くない?

「…痛ぁ!」

誰も、助けてくれないから、自分で起き上がる事にした。

「ククッ(笑)」

ねぇ、ちょっとさ、笑ってんの誰?!

人が痛い思いしたっていうのに…

もぅ!!!
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